MENU

就学前の先取りをしなかった結果

息子は小学校1年生で家庭学習を始めました。
もっと早くから幼児教室に通ったり、教育熱心な幼稚園に行っている子たちからすればかなり遅いスタートだと思います。

でも発達障害の診断が出ていたこともあり、実際にまわりのお友だちと比べると、ぼんやり、おっとりしているように見えたので就学前に勉強しようとはあまり思っていませんでした。

就学前にお勉強してみると

それでも、年長クラスの秋ごろに小学校入学を意識しだしていろいろとネットの記事を見ていると就学前に平仮名が書けること、簡単な足し算が出来ること、このくらいは最低限やっておくべき!みたいな内容が目に付き気になるようになっていました。

無料プリントでも幼児向けのなぞり書きや点つなぎ、間違い探しなど、たくさんあるのでちょっとやってみようと思い、息子に見せました。ちょっとはやってくれましたが、毎日2~3枚を目標にいわゆる学習習慣を付けようと頑張っていましたが、集中力も続かず、一ヶ月くらいでやめてしまいました。

なにより私自身の覚悟が足りなかったことが原因だと思っています。

この時の私の考えは・・・

  • 周りより精神的に幼いのに先取り教育は向いていない
  • 無理やりやらせると、かえって勉強嫌いになるかもしれない
  • 小学校に上がったらこんなもの自然と出来るようになる日が来るはず・・

こんな風に思っていました。これが年長の秋でした。

目的があれば平仮名とカタカナをいっきに覚える

その後、保育園のクラスでお手紙交換が流行り、息子も仲の良いお友達にお手紙を書きたい一心で平仮名を書き始めました。お手紙と言っても文字は「〇〇ちゃんへ」くらいで後はお気に入りのシールを貼りまくる手紙とは言えないものでしたが・・。

それでも「あ」ってどう書くの?「ま」はどう書くの?と一文字ずつ聞いては自分で書こうとするのでリビングの壁に「あいうえお表」を貼っておくと、必死で見ながら書いていました。

ひと月もすると、平仮名はかなり書けるようになり、その勢いで「カタカナ表」も貼っておくと同じ「アイウエオ」の並びで見比べてこちらもあっという間に読めるようになりました。何より興味を持つことは本当に大事だなと思ったのですが、少しでも読めるようになり、褒めると街中を歩いていても看板のカタカナを勝手に読むようになり、特に教えなくても卒園するころまでにどんどん覚えていきました。

ここで、「やっぱりその子にとっての時期がくれば自然と出来るようになるんだな~」と安心していたのですが、前回の記事でも書いたように算数は勝手に出来るようにはなってくれませんでした。

油断していたら突然はじまる算数の授業

入学して集団生活に慣れることに重点を置いた学校生活の中、(私たち親子にとって)とつぜん始まった算数の授業。息子はまったくついていけていませんでした。

宿題の計算問題がまったくわかっていないことが発覚しました。
宿題になっているということはここ2~3日の算数の時間にやったはずなのにまったく出来ない・・。

簡単な足し算が出来ない?

ここで不思議だったのは、息子は保育園時代に1から100まで数えることが出来ていたのです。病院で受けた発達検査にも4~5才頃の結果に「5以下の簡単な計算はできる」という表記もあり、これまでとくにやっていなかったけど普通にできるだろうと思っていたのでめちゃくちゃ焦りました。

そこで「1+1は?」と聞くと「2」と答えるのですが「1+2は?」と聞くと「・・・3」
と少し間をおいていましたが答えました。「じゃあ2+3は?」と聞くと答えが出ないらしく、私の「うそやろ???」という圧を感じたせいもあって、両手で頭を抱えてしまいました。

そこからは何度聞いても「じゃあ2+2は?」と聞いてもはっきりと答えず。
いわゆる「数の概念」が無いことがわかりました。
よく、兄弟がいるとおやつやおかず、おもちゃや本、いろんな物を「分け合う」機会が多く、幼児期に自然と「数」が身に付くという話は聞いていましたがこういうことって大事なんだなと実感しました。

就学前にいちどチャレンジして「この子にはまだ早い」と諦めた算数のお勉強、時期がくれば自然と出来るようになる、小学校に入ってから勉強すればいい、とのんびり構えていた結果、小学校で教わる時期が来た、まさに今、授業についていけていない状況に目の前が暗くなりました。

この時から2年生の3学期である今日まで毎日欠かすことなく家庭学習をしています。
先取り勉強をしなかったがゆえに急にエンジン全開でやる羽目になりました。