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小1で家庭学習を頑張るきっかけとなった出来事

小二の今は絶対にしないと思っていますが、息子が小学校入学して間もなくのころ、宿題をお友達に見せてもらってきたことがありました。

 

小学校が始まって新しいランドセル、初めての登校、とにかく保育園時代との違いに焦りつつ過ごしていると、4月終わりころから「宿題」というものが出されるようになりました。

宿題といっても「なぞり書き」程度で、しかもひらがなですらなく、プリントに点線でぐるぐるや、じぐざぐの線が書いてあり、それをなぞるという勉強とは言えないようなものばかりだったので、学童保育で終わらせていた宿題を連絡帳とともになんとなく確認しているだけでした。

それが5月の中頃だったと思います。息子の連絡袋を確認すると足し算の宿題プリントが2枚入っていました。1枚は答えが全部10になる計算問題で、もう1枚は答えが全部9になるものでした。

「わ~、初めてお勉強と言える宿題が出た!」と思い、ざっと見てみると2枚とも全部出来ています。ふと、「あれ?10になる方はまだわかるけど・・9になる計算なんかこの子できたっけ?」と不思議に思いました。もしかして学童の先生が教えてくれたりしたのかなと思い聞いてみました。

私「これ、自分で出来たの?」

息子「うん!!自分で出来たで!(笑顔)」

私「これ、9になる計算よくわかったね」

息子「うん!ぼくがわからなくて固まってたら〇〇くん(学童が同じのクラスメート)が見せてくれたから、ぜんぶ自分で書いたよ♪」

私「・・・・・・・・・・・・・・・・えっ???これ、お友達のやつ見て書いたん??」

びっくりしすぎてすごい大きい声で聞き返したのですが、ここで息子、初めてなんかヤバい?と思ったらしく、それまでの笑顔がだんだん無表情になり、数秒後にくちゃくちゃの泣き顔で「うわあああああああ~」と泣き出しました。

「いやいやいや、怒ってはないねん!ただめっちゃびっくりしただけやねん!」となだめたのですが5分くらい泣き続けていました。

泣きじゃくる息子が落ち着いたころ、宿題(勉強)は自分でやらないと意味がないこと、人のを写して終わらせていると将来たいへんなことになるよ、と言い聞かせました。

今度からわからない宿題が出たら、そのまま持って帰って家で私と一緒にやることを約束しました。

発達障害障害だから?

この時は本当にびっくりしました。
息子は発達障害の診断を受けていますが、善悪の区別はついていると思っていたのです。そして、この時に子供の善悪というのは、たとえば人にいじわるしない、悪口を言わない、暴力をしない、人の物を盗らないなど、被害者と加害者がはっきりした、わかりやすい善悪であって、今回のことはそれには当てはまらないのだなと考えさせられました。

学校のテストをカンニングすることとはまた少し違いますが、宿題を見せてもらうという行為の中で、答えを見ていいよと言ってくれたお友だちと、見せてもらった息子の間にあるとしたら、お友達の親切心(善)だけで、悪は無かったんだなあと。

しいて言うなら(自分で勉強しないということを続けたとしたら)被害者は将来の息子自身であり、加害者も息子自身ということになりますかね。

「宿題は自分でやるべき!」という私にとって常識だと思っていたことを、息子にはわざわざ言わないと分からないことなんだという事実に気づき、これが発達障害ゆえなのか、幼い子どもってこんなものなのか?わかりませんが、とにかく衝撃を受けた出来事でした。

そしてもうひとつ、息子にはまったく出来ない足し算の問題が同じクラスの子には余裕で出来ているという事実にも打ちのめされた日でもありました。

そしてこの日を境に家庭学習をめちゃくちゃがんばるようになりました。