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発達障害の子どもは1歳半検診でふるいにかけられる

息子は3歳後半で自閉症スペクトラム症の診断がつきました。

我が子の場合は1歳半検診まで何も思わなかったのですが、検診の前に何が出来て何が出来ないかのチェック項目を書いた用紙が送られてきました。

4項目くらいにわかれていて、それぞれ数個のチェック項目があったと思いますが、見事に出来ることと出来ないことが分かれていました。

息子がとくに出来ることは積み木をつまんで積み上げること。
年齢レベル以上にかなり積み上げることができました。

でも、いわゆる指差しをしてるところを見たことがありませんでした。
犬や車のイラストをどれ?と聞いて指で示すことが出来る、さらに「わんわん」「ブーブー」など答えることが出来る。

これはまったく出来ないな・・という項目があり、言語発達が遅れているように思いました。

でも数年後にWISCを受けた時に言語能力は標準より高かったことが判明し、自閉症スペクトラムの特性であるコミュニケーションの困難さからくるものだったのではと思っています。

息子の場合は完全に視覚優位であり、聴覚からの情報には弱いということもわかりました。

1歳半検診の場できついひとこと

よく、乳児期の子どもの発達について少しでも周りより遅れているかもと思い、心配していると・・

「男の子はこんなもの」

「うちもそうだったよ」

「そのうち出来るようになるよ」

こんなふうに言われることがあります。

実際に気にしすぎて子どもの遅れにばかり気にするのはよくないとは思うし、初めての子育てはやはりデリケートになりがちだと自分でも思っていたので、1歳半検診の場では担当の保健師さんに「指差しの項目が全然出来ないんですが、そのうち出来ますよね^^」と言いました。

あまり気にしていませんという風に言ったつもりですが、

「1歳半検診は1歳半の子どもなら9割の子が出来ることをやってもらってるんですよ」

その保健師さんにズバッと言われてしまいました。

よほど能天気な母親に見えたのか、冷たい口調が忘れられません。

途端に不安になり、発達が気になる子だけ専門家に相談できるというのでこの日は最後まで残って順番を待ちました。

そこではいろいろな道具を使って子供に触らせたりしながら、様子を見て母親の話も聞いてくれました。

しかし、すでに保育園へ通っていたこともあり、すぐに療育施設をすすめられることもなく、様子を見ましょうと言われました。ただ、お母さんとしては心配でしょうから、気になるなら半年に1度くらいのペースで保育園に保健師が様子を見に行くことも出来ますと言われたのでお願いすることにしました。

でも保健師さんは医師ではないため診断はくだせないので、様子を見る状態が長く続いていました。今思うと、早く診断受けにいけばいいのにと思われていたのかもしれませんが、結局3歳後半にやっと発達検査を受け、診断を受けることになりました。

診断を受けた時は「あ~、やっぱりなあ」という気持ちが大きく、いろいろと納得しました。

ちなみに3歳半検診では、視力検査が自宅では行えず、検診の場で保健師さんが頑張ってくれましたが片目だけしか集中力が続かず出来ませんでした。

1歳半検診での事を話し、診断はおりていないけど定期的に保育園に訪問してもらっていることを話すと「あ~、それならいいです^^」とのこと。

こういう検診はグレーな子がいないかよくよく見ているのだなぁと思いました。

でも1歳半検診でも3歳半検診でも、周囲の子どもたちと、あきらかに社会性の違いを感じてすごく落ち込みました。

でも、この時の早期発見と未就学のうちに診断がついたことはその後の成長に大きく関係したと思っているので、ズバリ言ってもらって良かったと思っています。