入学後すぐに足し算でつまずいた息子に教えたこと
足し算でつまずくというと繰り上がり・繰り下がりの足し算が大事!というのは、なんとなく聞いていました。
・・が、息子が小1のとき、1学期の5月ごろからさっそく足し算につまずきました。
就学前の放置に後悔
保育園の年長から教えようと思ったけどうまくいかず、小学校に入学すれば自然と出来るようになるだろうと甘い考えのまま日々を過ごしてきたことを後悔しました。
答えが10以下の計算ができない。
1+1=2!
1+2=3?
2+3=???
教えていて「なんで??」と不思議でしたが数の概念をしっかり持たないままだとこうなるというのを目の当たりにしました。
そこで、使ったのは・・・
- レゴブロック
- さいころ
- 100玉そろばん
レゴは家にあったので使いましたが、さいころは自作しました。
100玉そろばんはいろいろレビューを見て公文がだしている120玉そろばんにしました。
これは5ずつで赤と青にいろわけされており、10のかたまりを考える際に5ずつの区切りを考えられるようになるというところがいいと思い選びました。
数字と実際の数がわかっていない
とにかく1~10の数字を見た時に「何個」なのかをわかるようにしてあげないといけないので
1=ブロック1こ
2=ブロック2こ
3=ブロック3こ・・・
と机の上にブロックを並べていき、
2+2はブロック2個と2個だから合計4個になるよ
という風に視覚的に「数字」と「実際の数」を見せて息子の頭の中でそれらが結びついてくれるように願いながら教えました。
正直、保育園までの生活でとくに困ることもなく生活していたのでこんなことをいちいち教えないとわからないのか~という気持ちでした。
数字と数が頭の中で一致した瞬間
そうやってブロックを使いながら無料プリントで答えが10以下の足し算プリントを一緒にやっていきました。
答えが5になるまではブロックを見てパッと答えが出せるのに5以上の数はパッと見ただけではわからないらしく、いちいちブロックを数えていました。
だからすごく時間がかかるのですが毎日続けていると4日目くらいに2+3=5,2+4=6とブロックを並べる前に手が動いていました。
私も「あれ?出来ている?」と思ったのですが息子自身、不思議な感覚だったようでふと手が止まったかと思うとくるっと私の方を向き、
「あれ?ママ、なんか・・できる!!!」
と言い、嬉しそうな笑顔になりました。
息子の脳内でようやく数字と実際の数の概念が出来上がった瞬間でした。
この時のことは私もすごく貴重な体験でした。
出来ないと思っていたことも努力すれば出来るようになるんだと実感することが出来ました。
もしかして算数障害?
息子が数の概念を理解していないと分かったとき、いくら教えても、これ以上ないくらい丁寧に説明しても簡単な足し算に頭を抱える息子を見て「もしかして算数障害なのかなあ」とディスカリキュリアについて検索したり、とても悩みました。
まだ低学年なので絶対に大丈夫とは言い切れませんが、少なくとも簡単な計算は努力でカバーできるということが分かったので安心しました。
子供の特性を考える
そしてこの時期にいろいろネット検索して元教員という方の書いていたことが心の支えになりました。
子供が簡単な計算問題を指やブロックを使ってでも答えを出せているのであれば、そのうち必ず出来るようになる
という言葉でした。
教員として長年たくさんの子供を見てきて、知的にどうしても無理な場合と、根気よく教えれば理解できる場合とがあり、出来るようになるまでの過程や期間も子供によってさまざまだということを書いてくれていたので、ブロックを使って何とか答えが出せるのであれば、きっと出来るようになると思えました。