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初めて発達検査を受けた時~診断結果

息子は3歳後半のときに発達障害の診断を受けました。
診断名は「自閉スペクトラム症」で知的障害は無いと言われました。

発達障害の存在は最近でもよく話題になり、広く知られるようになったと思いますが診断基準は素人にはよくわかりません。

診断を受けた時のことはよく覚えていますが私がまず気になったことは大人になったときに一人で生きていけるのか?ということです。

診察室で当時の担当医に「高校とか・・行けますかね・・?」と聞きました。
こんなこと聞かれても困るだろうなと思いつつ、思わず聞いてしまったのですが、医師は「行けます!行けます!というか、このくらいの子でもみんな社会で働いてますよ!」と励まされました。

そして「エジソンアインシュタインも今で言う発達障害だったと言われてるんですよ^^」とも言われました。正直、いやいや・・そんな天才たちの名前を出されても(汗)と思いましたが、子供の発達に悩みながら育て、いざはっきりと診断を受けた親に対するフォローの気持ちを持ってくれていることにはとても温かい気持ちになりました。

発達検査結果

最初に発達検査を受けた時期は3歳後半(保育園年少)で新版K式発達検査2001というものです。

「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の各領域での発達年齢と発達指数が数値として出され「全領域」という項目で平均した発達年齢と数値が出ます。

この時の結果は全領域で実年齢より7ヶ月遅れていると出ていました。

姿勢・運動:81

認知・適応:92

言語・社会:72

全領域:83

数値よりも注目すべきは「検査の様子」を書いたものだというのをよく聞くのですが、言語領域の検査の時名前や年齢を聞かれてもまったく答えなかったと書いてありました。

保育園でも家庭でも名前や年齢は言えるはずなのになぁと思いましたが、検査者のレポートにも「実際には答える能力はあるかもしれないが相手の求めに対する応答力の弱さからくるものと思われる。」とありました。

認知領域と言語領域の差

息子の場合、積み木などの検査具という実物があると興味や関心が続くらしく、上手く出来て褒められたりすると、とても楽しそうに検査に取り組んでいたようです。

反対に実物が無く「言葉」だけでの会話や質問は苦手らしく、保育園生活でも先生と1対1で話すと困ることは無いけれど、こどもたちみんなにおお声で声をかける一斉指示になると理解できていない場合があり動かなかったりしたようです。これは小学校では春の個人懇談で担任の先生にこういう特性があると伝えるようにしています。

自分が納得するまで動かない

2年生の春も新学期は身体検査や各種健康診断があり、時間割通りにならないことも多いのですが先生が「今から耳鼻科検診があるので廊下に並んで~」と指示を出したところ、息子だけ動かなかったそうです。もう一度声をかけたら「次は国語でしょ???」というだけでなかなか立ち上がろうとしなかったので、この時点で懇談前だったこともあり先生は不思議に思ったそうです。

ほかの子も並ばせないといけないのでバタバタしていたら補助の先生が息子に耳の検査があって、それは必要なことだからと軽く説明したら納得してすっと並びに来たそうです。

個人懇談でこの話を聞いた時はびっくりしました。家ではわりと素直に動く方だと思っていたのですが、それは生活する上でのルーティーンに慣れているからであって、やはり外の世界に出ると些細なことで引っかかっているんだなぁということに気付きました。学校だよりに検診のことも書いてあったのですが、4月は体力測定や歯科検診などいっぱいあったのでいちいち言わなくてもいいか、くらいに思っていたことを反省しました。いちいち説明した方がいい子だと知るための発達検査なのに・・。