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入学後すぐに足し算でつまずいた息子に教えたこと

 

足し算でつまずくというと繰り上がり・繰り下がりの足し算が大事!というのは、なんとなく聞いていました。

・・が、息子が小1のとき、1学期の5月ごろからさっそく足し算につまずきました。

 

就学前の放置に後悔

保育園の年長から教えようと思ったけどうまくいかず、小学校に入学すれば自然と出来るようになるだろうと甘い考えのまま日々を過ごしてきたことを後悔しました。

答えが10以下の計算ができない。

1+1=2!

1+2=3?

2+3=???

教えていて「なんで??」と不思議でしたが数の概念をしっかり持たないままだとこうなるというのを目の当たりにしました。

そこで、使ったのは・・・

レゴは家にあったので使いましたが、さいころは自作しました。

100玉そろばんはいろいろレビューを見て公文がだしている120玉そろばんにしました。

これは5ずつで赤と青にいろわけされており、10のかたまりを考える際に5ずつの区切りを考えられるようになるというところがいいと思い選びました。

 

数字と実際の数がわかっていない

とにかく1~10の数字を見た時に「何個」なのかをわかるようにしてあげないといけないので

1=ブロック1こ

2=ブロック2こ

3=ブロック3こ・・・

と机の上にブロックを並べていき、

2+2はブロック2個と2個だから合計4個になるよ

という風に視覚的に「数字」と「実際の数」を見せて息子の頭の中でそれらが結びついてくれるように願いながら教えました。

正直、保育園までの生活でとくに困ることもなく生活していたのでこんなことをいちいち教えないとわからないのか~という気持ちでした。

 

数字と数が頭の中で一致した瞬間

そうやってブロックを使いながら無料プリントで答えが10以下の足し算プリントを一緒にやっていきました。

答えが5になるまではブロックを見てパッと答えが出せるのに5以上の数はパッと見ただけではわからないらしく、いちいちブロックを数えていました。

だからすごく時間がかかるのですが毎日続けていると4日目くらいに2+3=5,2+4=6とブロックを並べる前に手が動いていました。

私も「あれ?出来ている?」と思ったのですが息子自身、不思議な感覚だったようでふと手が止まったかと思うとくるっと私の方を向き、

「あれ?ママ、なんか・・できる!!!」

と言い、嬉しそうな笑顔になりました。

息子の脳内でようやく数字と実際の数の概念が出来上がった瞬間でした。

この時のことは私もすごく貴重な体験でした。

出来ないと思っていたことも努力すれば出来るようになるんだと実感することが出来ました。

もしかして算数障害?

息子が数の概念を理解していないと分かったとき、いくら教えても、これ以上ないくらい丁寧に説明しても簡単な足し算に頭を抱える息子を見て「もしかして算数障害なのかなあ」とディスカリキュリアについて検索したり、とても悩みました。

まだ低学年なので絶対に大丈夫とは言い切れませんが、少なくとも簡単な計算は努力でカバーできるということが分かったので安心しました。

子供の特性を考える

そしてこの時期にいろいろネット検索して元教員という方の書いていたことが心の支えになりました。

子供が簡単な計算問題を指やブロックを使ってでも答えを出せているのであれば、そのうち必ず出来るようになる

という言葉でした。

教員として長年たくさんの子供を見てきて、知的にどうしても無理な場合と、根気よく教えれば理解できる場合とがあり、出来るようになるまでの過程や期間も子供によってさまざまだということを書いてくれていたので、ブロックを使って何とか答えが出せるのであれば、きっと出来るようになると思えました。

小学3年生をどうやって過ごすべきか考える

中山まち子さんという方の本を読みました。

「小3が学力の分岐点~小4の壁はもう古い 小3の坂道に気をつけて」というタイトルに来月から小3になる子供を持つ親としてはとても惹かれました。

何より、最近ずっと同じことを考えていたからです。
もちろん1~2年生時に「学習の積み重ね」をしているかどうかが大切なのですが、3年生の1年間は4・5・6年生につながる橋であり、きちんと渡りきらないと大変なことになるのでは・・という不安を感じていました。

読み終わってから、やはり最近自分が漠然と感じている不安は、私の性格からくる「気にしすぎ」ではなく、のんびり構えていたら大変なことになる!と気を引き締めるのに十分な内容でした。以下は本の内容ではなく私の抱えている3年生の不安についてです。

4年生になってから焦りだす親たち

まわりの高学年~中学生の子供を持つ友人たちのことを思い出すと、子供が4年生になったときに「塾を探している」もしくは「塾に行かせることにした」という言葉をよく聞きました。

その時は「まだ高学年(5~6年生)じゃないのに教育熱心なんだな・・」と思っていたのですが、よく聞くと「4年生になってテストの点数が急に下がった」とのこと。しかもたいてい4年生の1学期、少なくとも夏休み前にはもう塾に入れることを考えていたようです。

今から思うと、それって3年生の学習範囲が完璧に理解できないまま4年生になったからであって、4年生から急に難しくなったわけでは無かったのかなぁ‥と思っています。

その子たちは1~2年生では学校のテストは100点が当たり前、3年生では悪い時でも80点以上はとっていたとのこと。それが4年生になったら60点台をとってくるようになったとのことで、とても焦っていました。

当時は息子が就学前だったのでそういう話を聞いても学校のテストがどういうものかもわかっていませんでしたし、息子は1年生でも100点とれるのか?あやしいなと思っていたくらいのんきでした。

100点だったテストは1学年あがるごとに10点ずつ下がる

でも実際に自分の子供が約2年、小学校で学び、毎回のカラーテストを見てて思うのはいま100点をとれなければこの先学年が上がればどんどん下がっていくだろうな・・と実感します。

  • 1年生の時→100点
  • 2年生の時→90~100点
  • 3年生の時→80~90点
  • 4年生の時→70~80点
  • 5年生の時→60~70点
  • 6年生の時→50~60点

ざっくりこんなイメージを持っています。

1~2年生の時にテストの点数が90点くらいで良く見えていても家庭学習で対策をしていないと学年があがるにつれて10点ずつは確実に下がっていくのではないかと思っています。

でも、これも少なくとも学校の宿題はやっていたり授業中もそれなりに先生の話を聞いている子であって、低学年から家庭学習はおろか宿題をやったりやらなかったり、授業中も注意されまくりの子だと点数の落ち方はもっとひどくなると思います。

算数の苦手単元はほっておかない

算数は単元ごとに学習内容が変わるので得意(100点)・不得意(70~80点)はあると思いますが、不得意な単元は絶対に放置してはいけないと思います。息子は時計の単元が苦手でひどい点数をとってきたことがあります。小2では1学期に「じこくとじかん」の学習が終わるとあとはほとんど出てきません。

「かさ」や「長さ」、「1000までの数」などで1学期が終わり、2学期からはひたすら九九を覚えます。なので、その後のテストでそこまでひどい点数をとることはありませんでしたが、ほっておいてはまずい気がしたので、夏休みまでに無料プリントで徹底的に「じこくと時間」の単元を復習しました。

その時に気付いたのですが、3年生からは文章問題で時刻や時間を問う問題が当たり前に出てくるので、2年生の4月に理解が乏しいまま終えた単元が1年ぶりにさらに難問化してやるはめになるのです。絶対に放置してはいけないと感じました。

国語の漢字はどんどん増える

国語にいたっては表面(知識・技能)はほぼ、その時に習った漢字の読み書きが出るのでこちらは絶対に100点を目指すべきだと思います。習う漢字はどんどん増える上に画数が多くなったり、熟語として使う言葉が増えてくるので学習の積み重ねの重要性を感じます。前の学年で習った感じは次の学年で習う新しい漢字と組み合わさって熟語となって出てきます。

あやふやなまま漢字の勉強をやると、テストの時に習った漢字の音訓は読めて、書き順どおりに書けて、熟語も使えて当たり前でしょという圧を感じることになります。

裏面(思考・判断・表現)も1年生の時は問題文も短く、だれでも出来るレベルが2年生の1学期、2学期と進むにつれて書きだす答えも長くなり、きちんと読めているかが問われます。

3年生にむけて

2年生の1年間でも学習の不安を感じる場面はちょくちょくありましたが、家庭学習でつまずきそうなところは早めに予習して備えたり、苦手単元は復習を繰り返すことで大きな問題を抱えずに本人も自分は出来ているという自信を持ちつつ過ごすことが出来ました。

しかし、3年生はこれよりたくさんの学習が待っています。テストのなかった生活科も理科・社会という学習になり、より多くの時間を家庭学習に割かなければいけないと思っています。

 

初めて発達検査を受けた時~診断結果

息子は3歳後半のときに発達障害の診断を受けました。
診断名は「自閉スペクトラム症」で知的障害は無いと言われました。

発達障害の存在は最近でもよく話題になり、広く知られるようになったと思いますが診断基準は素人にはよくわかりません。

診断を受けた時のことはよく覚えていますが私がまず気になったことは大人になったときに一人で生きていけるのか?ということです。

診察室で当時の担当医に「高校とか・・行けますかね・・?」と聞きました。
こんなこと聞かれても困るだろうなと思いつつ、思わず聞いてしまったのですが、医師は「行けます!行けます!というか、このくらいの子でもみんな社会で働いてますよ!」と励まされました。

そして「エジソンアインシュタインも今で言う発達障害だったと言われてるんですよ^^」とも言われました。正直、いやいや・・そんな天才たちの名前を出されても(汗)と思いましたが、子供の発達に悩みながら育て、いざはっきりと診断を受けた親に対するフォローの気持ちを持ってくれていることにはとても温かい気持ちになりました。

発達検査結果

最初に発達検査を受けた時期は3歳後半(保育園年少)で新版K式発達検査2001というものです。

「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の各領域での発達年齢と発達指数が数値として出され「全領域」という項目で平均した発達年齢と数値が出ます。

この時の結果は全領域で実年齢より7ヶ月遅れていると出ていました。

姿勢・運動:81

認知・適応:92

言語・社会:72

全領域:83

数値よりも注目すべきは「検査の様子」を書いたものだというのをよく聞くのですが、言語領域の検査の時名前や年齢を聞かれてもまったく答えなかったと書いてありました。

保育園でも家庭でも名前や年齢は言えるはずなのになぁと思いましたが、検査者のレポートにも「実際には答える能力はあるかもしれないが相手の求めに対する応答力の弱さからくるものと思われる。」とありました。

認知領域と言語領域の差

息子の場合、積み木などの検査具という実物があると興味や関心が続くらしく、上手く出来て褒められたりすると、とても楽しそうに検査に取り組んでいたようです。

反対に実物が無く「言葉」だけでの会話や質問は苦手らしく、保育園生活でも先生と1対1で話すと困ることは無いけれど、こどもたちみんなにおお声で声をかける一斉指示になると理解できていない場合があり動かなかったりしたようです。これは小学校では春の個人懇談で担任の先生にこういう特性があると伝えるようにしています。

自分が納得するまで動かない

2年生の春も新学期は身体検査や各種健康診断があり、時間割通りにならないことも多いのですが先生が「今から耳鼻科検診があるので廊下に並んで~」と指示を出したところ、息子だけ動かなかったそうです。もう一度声をかけたら「次は国語でしょ???」というだけでなかなか立ち上がろうとしなかったので、この時点で懇談前だったこともあり先生は不思議に思ったそうです。

ほかの子も並ばせないといけないのでバタバタしていたら補助の先生が息子に耳の検査があって、それは必要なことだからと軽く説明したら納得してすっと並びに来たそうです。

個人懇談でこの話を聞いた時はびっくりしました。家ではわりと素直に動く方だと思っていたのですが、それは生活する上でのルーティーンに慣れているからであって、やはり外の世界に出ると些細なことで引っかかっているんだなぁということに気付きました。学校だよりに検診のことも書いてあったのですが、4月は体力測定や歯科検診などいっぱいあったのでいちいち言わなくてもいいか、くらいに思っていたことを反省しました。いちいち説明した方がいい子だと知るための発達検査なのに・・。

再レベ国語2年の実力テスト①



最レベ国語2年生の実力テスト①をやってみました。

ケアレスミスがたくさん

大問1は漢字。2年生漢字の読み書きは(ほぼ)完璧なはずなのに解答用紙に書くときに「教室」の「室」が抜けていたり、「どんどこ山に・・」と書くところを「どこどこ山に・・」となっていたり、漢数字で答えないといけない答えを数字で書いていたりと惜しいというか間抜けな答えがちらほらあり65点・・。

文章読解も手紙を読んで答えるものでしたが、内容把握がいまいちで記号問題を完答できておらず・・。

あと、大問2の仮名遣いは得意というか、問題集をやっているときも割と教えなくてもスムーズに出来ていたのですが、「慣用句」はあまりわかっていないことが判明しました。

「かわいがってめんどうをみる」と同じ意味になるものを「目を(くばる・かける・つぶる)」から選ぶのですが、1回説明しただけではなかなか使えるようにはならず、繰り返しの勉強が必要だと感じました。

毎日なにかの文章読解を解いてきたけれど

文章読解は1年生の時からほぼ毎日、何かしらのドリルをやってきたので学校のテストでは困ることが無く、いつも100点をとってきます。ハイレベ100のドリルも算数はゆっくりやっていますが、国語と文章読解はわりとスラスラ進み、ハイレベ100も最レベも2年生の範囲を終えることが出来たので「この子、国語はけっこう得意になってきたかも?」などと思うこともあったのですが、「実力テスト」がこの点数ということは「国語が出来る」わけではないのだと思い知らされました。

惜しい間違いもあり、これとこれが本当なら?点数とれていればあと10点はいけたはず・・とか思ってしまうのですが、そういうことではないのでしょう。

本を読まないかわりにドリルを読む

だけど1年生の時から比べると本当に成長したなと思います。
1年生の家庭学習スタート時点では学研の「毎日のドリル 文章読解 1年」から始めましたが、最初の2~3行の文章読解は可愛いイラストもあり、すらすら解けていましたが少し中盤にさしかかったあたりでだんだんと長文になり、読むことをめんどくさがっていました。嫌々やると内容も頭に入らず大人から見るとめちゃくちゃ簡単な内容なのにまったく出来ずに泣きながらやっていました。

あまり本を読まないので、文章読解ドリルで毎日、「読む」スキルを鍛えていますが長い問題文を読むことを嫌がらなくなっただけでも、家庭学習をやっている成果を感じます。

 

最レベ国語の実力テストは①から③まであるのでもう少し点数をとれるようになってほしいと感じました。

 

オンライン英会話はコスパで選ぶ

息子は小1の3学期からオンライン英会話を始めました。
いちどリップルキッズパークの無料体験(2回)を受けたことがあったのですが、もうひとつハッチリンクジュニアが気になっていたのでこちらも無料体験をしてみることにしました。

1月に2回ほど無料体験レッスンを受けて、ハッチリンクジュニアに2月から正式に申し込みました。

ハッチリンクジュニアに決めた理由

無料体験レッスンを受けた2社のリップルキッズパークもハッチリンクジュニアも月額料金はほぼ同じだったのですが当時、ハッチリンクジュニアの方が若干安かったです。

それはリップルキッズパークは週1回・週2回・週3回コース・・と一週間ごとに回数が決まっているのに対して、ハッチリンクジュニアは月4回・月8回・月12回コース・・と一ヶ月ごとに回数が決まっています。だから月8回だと一週だけ1回しか受けられない週が出てきます。初めからわかっていたのですが、親子で受けるため私自身たまに休みの週があってもいいかという気持ちがあり、ハッチリンクジュニアに決めました。

実際に1年と少し続けていて、平日の夕方1回、休日のお昼1回にしていますが、休日は予定が入ることもあり、月に1回くらい休日はお休みくらいでちょうどいい感じです。

オンライン英会話のコースはコスパで選びました

最初の一ヶ月だけ、無理しないようにと月4回のエンジョイコースにしましたが、それだと月額約3000円ちょっとだったのですが、1000円上乗せしただけで月8回の習い事コースが受けられたため、そちらの方が1回あたりの金額がかなり安く感じるので次からは月8回に変更しました。

何より一週間に1回(25分)だと、子供がなかなか慣れてくれずレッスンの合間はもう少し短い方がいいと思いました。

カメラとマイクは必須アイテム

Zoomが使えるのでとても手軽に始められるのがオンライン英会話のいいところです。
しかし、こちらのマイクとカメラも必要なのでうちはそのために揃えました。

ヘッドセットやイヤホンだと、当時小1の息子ひとりに任せるわけにいかず、マイクはデスク上に置いてかなり集音できるものを選び、親子で先生との会話が聞けるようにしています。

カメラはこちらの顔が映っていればそれでOKなのであまりこだわらず安いものにしました。いつも画面上で息子の顔面が映っていますがけっこう解像度が低めです。

ハッチリンクジュニアのテキスト

ハッチリンクジュニアではオリジナルの教材があり、特に購入しなくても講師が画面上で共有しながら進めてくれます。授業が終わったら講師からレポートというかたちで感想など送ってくれて、教材のURLも貼ってあるので予習・復習が可能です。

内容的には超初心者なのでアルファベットA~Zから始まりました。

  • アルファベット
  • 1~10の数
  • 11~20の数
  • 色1
  • 食べ物(味覚の種類)
  • 体の部位(頭・手・足など)
  • 家族(父・母・姉妹・兄弟など)
  • くだもの
  • 動物(ペット・農場・動物園などに分かれて)
  • 自分の気持ち(楽しい・悲しい・怒りなど)
  • 食べ物(メニューの名前)
  • 学校1(文房具などの持ち物)
  • 動詞(食べる・ジャンプするなど)
  • 形容詞(強い・弱い・速い・遅いなど)
  • 身に着けるもの(ぼうし・ブラウス・くつなど)
  • 野菜の種類
  • 一週間の曜日(月曜~日曜)
  • 1年の月(1月~12月)
  • フォニックス※Part1~20まである
  • アルファベットと言葉
  • 色2
  • 何時?
  • 新しい友達(あいさつの会話文)
  • 学校2(場所など)
  • 学校3
  • ここでテストがありました
  • 学校4
  • 街中

アルファベットを教わるところから初めて1年一ヶ月で上記のテキストを受講しました。ざっくりとタイトルだけ書いていますがフォニックスは数か月かけて20の教材に分かれていましたし、最初は単語が読めればOKだったのにだんだんと文章になってきて、1行分から今は2~3行の文章を読まなければいけなくなっています。

少しずつではありますが、オンライン英会話だけを週1~2回やっていてはあまり進まないと思います。家庭学習としてタブレット英語や英単語を覚えつつ英検5級のパス単などを覚えながら併用しているので、あまり困っていません。

しかし、子供のやる気や年齢によって進み方はまちまちだと思います。

 

就学前の先取りをしなかった結果

息子は小学校1年生で家庭学習を始めました。
もっと早くから幼児教室に通ったり、教育熱心な幼稚園に行っている子たちからすればかなり遅いスタートだと思います。

でも発達障害の診断が出ていたこともあり、実際にまわりのお友だちと比べると、ぼんやり、おっとりしているように見えたので就学前に勉強しようとはあまり思っていませんでした。

就学前にお勉強してみると

それでも、年長クラスの秋ごろに小学校入学を意識しだしていろいろとネットの記事を見ていると就学前に平仮名が書けること、簡単な足し算が出来ること、このくらいは最低限やっておくべき!みたいな内容が目に付き気になるようになっていました。

無料プリントでも幼児向けのなぞり書きや点つなぎ、間違い探しなど、たくさんあるのでちょっとやってみようと思い、息子に見せました。ちょっとはやってくれましたが、毎日2~3枚を目標にいわゆる学習習慣を付けようと頑張っていましたが、集中力も続かず、一ヶ月くらいでやめてしまいました。

なにより私自身の覚悟が足りなかったことが原因だと思っています。

この時の私の考えは・・・

  • 周りより精神的に幼いのに先取り教育は向いていない
  • 無理やりやらせると、かえって勉強嫌いになるかもしれない
  • 小学校に上がったらこんなもの自然と出来るようになる日が来るはず・・

こんな風に思っていました。これが年長の秋でした。

目的があれば平仮名とカタカナをいっきに覚える

その後、保育園のクラスでお手紙交換が流行り、息子も仲の良いお友達にお手紙を書きたい一心で平仮名を書き始めました。お手紙と言っても文字は「〇〇ちゃんへ」くらいで後はお気に入りのシールを貼りまくる手紙とは言えないものでしたが・・。

それでも「あ」ってどう書くの?「ま」はどう書くの?と一文字ずつ聞いては自分で書こうとするのでリビングの壁に「あいうえお表」を貼っておくと、必死で見ながら書いていました。

ひと月もすると、平仮名はかなり書けるようになり、その勢いで「カタカナ表」も貼っておくと同じ「アイウエオ」の並びで見比べてこちらもあっという間に読めるようになりました。何より興味を持つことは本当に大事だなと思ったのですが、少しでも読めるようになり、褒めると街中を歩いていても看板のカタカナを勝手に読むようになり、特に教えなくても卒園するころまでにどんどん覚えていきました。

ここで、「やっぱりその子にとっての時期がくれば自然と出来るようになるんだな~」と安心していたのですが、前回の記事でも書いたように算数は勝手に出来るようにはなってくれませんでした。

油断していたら突然はじまる算数の授業

入学して集団生活に慣れることに重点を置いた学校生活の中、(私たち親子にとって)とつぜん始まった算数の授業。息子はまったくついていけていませんでした。

宿題の計算問題がまったくわかっていないことが発覚しました。
宿題になっているということはここ2~3日の算数の時間にやったはずなのにまったく出来ない・・。

簡単な足し算が出来ない?

ここで不思議だったのは、息子は保育園時代に1から100まで数えることが出来ていたのです。病院で受けた発達検査にも4~5才頃の結果に「5以下の簡単な計算はできる」という表記もあり、これまでとくにやっていなかったけど普通にできるだろうと思っていたのでめちゃくちゃ焦りました。

そこで「1+1は?」と聞くと「2」と答えるのですが「1+2は?」と聞くと「・・・3」
と少し間をおいていましたが答えました。「じゃあ2+3は?」と聞くと答えが出ないらしく、私の「うそやろ???」という圧を感じたせいもあって、両手で頭を抱えてしまいました。

そこからは何度聞いても「じゃあ2+2は?」と聞いてもはっきりと答えず。
いわゆる「数の概念」が無いことがわかりました。
よく、兄弟がいるとおやつやおかず、おもちゃや本、いろんな物を「分け合う」機会が多く、幼児期に自然と「数」が身に付くという話は聞いていましたがこういうことって大事なんだなと実感しました。

就学前にいちどチャレンジして「この子にはまだ早い」と諦めた算数のお勉強、時期がくれば自然と出来るようになる、小学校に入ってから勉強すればいい、とのんびり構えていた結果、小学校で教わる時期が来た、まさに今、授業についていけていない状況に目の前が暗くなりました。

この時から2年生の3学期である今日まで毎日欠かすことなく家庭学習をしています。
先取り勉強をしなかったがゆえに急にエンジン全開でやる羽目になりました。

 

小1で家庭学習を頑張るきっかけとなった出来事

小二の今は絶対にしないと思っていますが、息子が小学校入学して間もなくのころ、宿題をお友達に見せてもらってきたことがありました。

 

小学校が始まって新しいランドセル、初めての登校、とにかく保育園時代との違いに焦りつつ過ごしていると、4月終わりころから「宿題」というものが出されるようになりました。

宿題といっても「なぞり書き」程度で、しかもひらがなですらなく、プリントに点線でぐるぐるや、じぐざぐの線が書いてあり、それをなぞるという勉強とは言えないようなものばかりだったので、学童保育で終わらせていた宿題を連絡帳とともになんとなく確認しているだけでした。

それが5月の中頃だったと思います。息子の連絡袋を確認すると足し算の宿題プリントが2枚入っていました。1枚は答えが全部10になる計算問題で、もう1枚は答えが全部9になるものでした。

「わ~、初めてお勉強と言える宿題が出た!」と思い、ざっと見てみると2枚とも全部出来ています。ふと、「あれ?10になる方はまだわかるけど・・9になる計算なんかこの子できたっけ?」と不思議に思いました。もしかして学童の先生が教えてくれたりしたのかなと思い聞いてみました。

私「これ、自分で出来たの?」

息子「うん!!自分で出来たで!(笑顔)」

私「これ、9になる計算よくわかったね」

息子「うん!ぼくがわからなくて固まってたら〇〇くん(学童が同じのクラスメート)が見せてくれたから、ぜんぶ自分で書いたよ♪」

私「・・・・・・・・・・・・・・・・えっ???これ、お友達のやつ見て書いたん??」

びっくりしすぎてすごい大きい声で聞き返したのですが、ここで息子、初めてなんかヤバい?と思ったらしく、それまでの笑顔がだんだん無表情になり、数秒後にくちゃくちゃの泣き顔で「うわあああああああ~」と泣き出しました。

「いやいやいや、怒ってはないねん!ただめっちゃびっくりしただけやねん!」となだめたのですが5分くらい泣き続けていました。

泣きじゃくる息子が落ち着いたころ、宿題(勉強)は自分でやらないと意味がないこと、人のを写して終わらせていると将来たいへんなことになるよ、と言い聞かせました。

今度からわからない宿題が出たら、そのまま持って帰って家で私と一緒にやることを約束しました。

発達障害障害だから?

この時は本当にびっくりしました。
息子は発達障害の診断を受けていますが、善悪の区別はついていると思っていたのです。そして、この時に子供の善悪というのは、たとえば人にいじわるしない、悪口を言わない、暴力をしない、人の物を盗らないなど、被害者と加害者がはっきりした、わかりやすい善悪であって、今回のことはそれには当てはまらないのだなと考えさせられました。

学校のテストをカンニングすることとはまた少し違いますが、宿題を見せてもらうという行為の中で、答えを見ていいよと言ってくれたお友だちと、見せてもらった息子の間にあるとしたら、お友達の親切心(善)だけで、悪は無かったんだなあと。

しいて言うなら(自分で勉強しないということを続けたとしたら)被害者は将来の息子自身であり、加害者も息子自身ということになりますかね。

「宿題は自分でやるべき!」という私にとって常識だと思っていたことを、息子にはわざわざ言わないと分からないことなんだという事実に気づき、これが発達障害ゆえなのか、幼い子どもってこんなものなのか?わかりませんが、とにかく衝撃を受けた出来事でした。

そしてもうひとつ、息子にはまったく出来ない足し算の問題が同じクラスの子には余裕で出来ているという事実にも打ちのめされた日でもありました。

そしてこの日を境に家庭学習をめちゃくちゃがんばるようになりました。